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ルモワンのお話をする前に、カヌレの歴史をおさらいしましょう。フランス王ルイ12世の妻ジャンヌが気に入っていた、という逸話が伝わっている、つまり、既に16世紀には存在していた歴史のあるお菓子です。当初はボルドーの修道女たちが作っていましたが、フランス革命の打撃を受けた後、ルモワンを始め多くのパティシエたちがカヌレ作りを再開。忘れられたり、流行したり、時代の波にもまれながらも人々に愛され、21世紀の今まで生き延びてきたお菓子なのです。
カヌレがボルドー周辺で発達したのには理由があります。ボルドーと言えばワイン。そのワインの澱(おり)を取り除くために卵白を使用します。そこで余った卵黄の使い道としてカヌレが考えられたのだそうです。その卵黄のほか、砂糖、小麦粉、牛乳、ラム酒、バター、そしてバニラビーンズを混ぜ、一晩寝かせてからカヌレ型に流し込んで焼く。と、書くと誰にでもできそうですが、できないんですよね・・・。やっぱりカヌレは専門店で買うに限る!というわけで、パリで唯一と言っても過言ではないカヌレ専門店、ルモワンをご紹介しましょう。
ルモワンのパリ店はエッフェル塔とアンヴァリッドの中間、サン・ドミニク通りにあり、黒くてシックなファサードが一際目立っています。このあたりはビストロのシェ・ラミ・ジャンやイベリコハムのベジョータ・ベジョータ、パン屋のセッコなどカイエでもご紹介している美味しいお店に囲まれた、食いしん坊にはたまらない界隈です。
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