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カイエ・ド・パリ・ホテルプチ・ホテル・ド・パリホテル予約代行サービスをお願いしているオフィスBe-aの方から、「パリから2時間ちょっとで行けるステキなお城があって、日本人スタッフの方が常駐していらっしゃるんですよ」と教えていただいたのが、ヴェルリー城を知ったきっかけでした。
そして3月のある週末、1泊2日でこのお城に滞在。パリで慌しい日々を送る私にとっては、まさに夢のようなひとときを過ごすことができました。日本からフランスを訪れる皆さん 、そしてフランス在住の方々にも、ぜひ同じ体験していただきたい!という願いを込めて、このお城をご紹介したいと思います。
ヴェルリー城はパリの南およそ185km、フランスのほぼ中央にあたるサントル(Centre)地方にあります。近くにロワール川が流れるこの地域には、数多くの古城が点在。周囲には世界遺産に指定されているサンテチエンヌ大聖堂のあるブールジュ(Bourges)や陶器で有名なジアン(Gien)、ワインで有名なサンセール(Sancerre)などの名所にも囲まれた、風光明媚なエリアです。
 
敷地内に入ると、湖のほとりに
たたずむお城が見えます
お城へは門をくぐって 15世紀に建てられた本館と
19世紀に増築された南棟
に分かれています
フランス国王シャルル7世が1422年、百年戦争での功績を称えてジョン・スチュアートにこの辺りの土地を与えたのが歴史の始まり。ジョン・スチュアートの孫、ベロー・スチュアートがヴェルリー城の建設を始めたのが15世紀末のことでした。
現在の城主であるベロー・ド・ヴォグエ伯爵の先祖にあたるレオンスド・ヴォグエ伯爵がこのお城を購入したのは1842年のこと。以来150年以上にわたり、増築や改修を行いながらド・ヴォグエ家が代々暮らし続けています。
歴史的建造物にも指定されているこのお城の一般公開が始まったのは1965年、さらに1982年からはシャンブル・ドット(chambre d'hôte=ホテルよりもより家庭的な宿)として宿泊施設も提供するようになりました。
ロワール地方に中世のお城はたくさんあるけれど、城主が今も暮らしていて、しかも公開されていて、さらに宿泊できるところはそう多くはありません。ただ保存されているだけの「古い建物」ではなく、「現役であること」がこのお城の大きな魅力のひとつなのです。
 

このお城には実際に城内で暮らす日本人スタッフの渡辺和子さんが常駐されていて、ジャパンデスクとして顧客・広報を担当されています。旅のさまざまな相談を日本語でできるのはなんといっても心強い限り。今回、その渡辺さんのご案内で、お城の中を見学させていただきました。(実際のお城見学ツアーは4〜11月、中世の衣装を身にまとったガイドさんが仏語または英語で案内してくれます)
渡辺和子さん ルネッサンス様式の回廊
ド・ヴォグエ家代々の当主たちが
集めた書籍やオブジェが並ぶ図書室
サロン 美術館にあってもおかしくないような
美しい調度品がずらり
このお城に伝わる15世紀の聖人像4体。残りの8体はNYのメトロポリタン美術館と
サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館に所蔵されている貴重なもの

狩猟でとらえた鹿の角が
ずらりと並ぶ廊下

中世のお城の必需品!?

美しいタペストリー
がある大広間

16世紀のチャペル

16世紀に建てられたチャペル(礼拝堂)では、ベロー・ド・ヴォグエ伯爵出席のもと、結婚式を挙げることもできます。小ぢんまりとしていながら、荘厳な空気の漂うチャペルでのウェディングは、一生忘れられない思い出になりそうですね。(ヴェルリー城でのウェディングに関してオフィスBe-aまで
ちなみにこのチャペルの壁のフレスコ画には、こんなステキなエピソードも。王家と関わりのあるお城だったせいでフランス革命時に塗りつぶされてしまったフレスコ画の存在は、長い年月の間に忘れ去られていました。20世紀初めになって、まだ小さかった当時の当主の娘さんが、いたずらで壁を引っかいていて、その下にある絵を偶然見つけたのだそうです。
 
カイエ読者の皆さんにぜひ体験していただきたいのが、このシャトーでの宿泊です。代々の城主やその家族たちが実際に生活していた12室のお部屋は、それぞれが本当に ロマンチックなインテリアで、まさに女の子の夢そのもの・・・。 カップルはもちろん、女の子同士の旅にもぴったりです。
ここは、普通のホテルとはひと味もふた味も違います。たとえば、部屋の鍵がかかるのは中からだけ。まるで知り合いの貴族の邸宅に招待されたゲストのようにリラックスして泊まれるのが魅力。携帯 の電波は繋がりにくく、お部屋にはテレビもありません。都会では決して存在しない本物の暗闇のなかで夜空を見上げれば、何千、何万もの星たちが瞬いています。フランスの田舎の澄んだ空気と静けさを満喫しに、このシャトーを訪れましょう。
CHABOT(カテゴリー:クラシック  160)  暖炉が歴史を感じさせます
COMTESSE(カテゴリー:プチ・スイート  250€  MELCHOIR(カテゴリー:クラシック 160 
STUART(カテゴリー:スイート  380€)  天蓋付きベッド、そして、温室風の明るくて広々したバスルーム
のあるこのお部屋は、ハネムーンのカップルにも人気
MARQUISE( カテゴリー:スイート 365  BLEUETS(カテゴリー: スーペリア 240€
LAGUICHE(カテゴリー: スーペリア 240 
LAGUICHEのバスルーム 共同サロン
知り合いの家に招かれているような家庭的な雰囲気、とは言っても、快適なホテルライフに必要な設備がしっかり整っているのも嬉しいところ。まずお城だけあって、どのお部屋も天井が高く広々。バスルームもパリのホテルではなかなかないほどのゆったりスペースです。全室にバスタブがあり、バスローブも用意されています。シャンプー、石鹸、ボディーソープ、バスソルト、綿棒、コットン、ティッシュなどのアメニティも充実。 スーペリア以上のお部屋には私たち日本人にはありがたいスリッパが最初から用意されており、たとえお部屋になくてもフロントにリクエストすればOKです。シャトーの雰囲気を損なうような自動販売機がない代わりに、冷たいお水やジュース、紅茶、コーヒーをいつでも自由にいただける共同サロンもあります。

お城の敷地内には、18世紀の農家の建物を利用したレストラン、ラ・メゾン・デレーヌ(La Maison d'Helene)があります。むき出しの木の梁が素朴な田舎家風で落ち着くこのお店では、フォアグラやサーモンのテリーヌ、ビーフステーキや鴨のローストなどクラシックなお料理を楽しめます。この地方の名産である ヤギのチーズや、狩猟のシーズンには近くで仕留められたイノシシやキジ、ノロジカなどがメニューに登場することも。 平日昼のみの3品コース19、昼・夜の3品コース29、ワイン2杯つき3品コース36

物音ひとつしない静けさのなかでぐっすりと眠り、小鳥のさえずりで目が覚めたら、エレガントなダイニングでおいしい朝食を。まだ肌寒さを感じる季節には暖炉に火がともされて雰囲気バツグン。薪がぱちぱちと弾ける音を聴き、赤々と燃え上がる炎を見つめながら、朝食を楽しめます。
 
今回の取材では、お城滞在の前後にブールジュやジアン、サンセールなど、この地方の見どころも訪れてみました。せっかくだから、お城に行くついでに周辺の観光もできれば、と思ったからです。世界遺産や伝統工芸、そしてワインなどそれぞれに特徴のある場所ではありま すが、 ホテルからのアクセスには車(タクシー)が必要となり、移動に時間がかかるのが玉にキズ。
そこで、読者の皆さんにはあえて、ヴェルリー城に行ったら「お城のなかで、とにかくのんびりと過ごすこと」を強く!オススメしたいと思います。せっかく日本から旅行に来ているのだから、時間を有効に使って最大限動き回る、というのもひとつの考え方ですが、フランスの田舎にぽつんとたたずむこのお城に一歩足を踏み入れたら、時計も携帯もテレビも忘れて、非日常を100%満喫することこそが、最高の贅沢と言えるでしょう。 たとえ1泊でも、気分をリフレッシュできること間違いなしです。
お城では、40haもある広い敷地内をぶらぶらと歩いたり、宿泊客が自由に使える自転車を使ったりして散策するのもよし。 テニスコート、さらに湖ではボートも楽しめます。もちろん、客室やサロンで読書したり物思いに耽って過ごすのもいいですね。

朝食の後、湖をのんびりと一周。まだ朝もやに煙る向こう岸のお城が一際美しく見えました

角度によって異なる美しさを見せてくれるヴェルリー城
 

世界遺産の大聖堂、木組みの建物が並ぶ旧市街など見どころの多いブールジュ(Bourges)が一番のおすすめです。ワインで有名なサンセール(Sancerre)まで足を延ばすならカーヴ見学や試飲を予定に入れましょう。ロワール川とジアン城の眺めが美しい陶器の町ジアン(Gien)は、陶器美術館と併設ブティック以外はあまり見どころがないので優先順位を低めにしてもよいでしょう。
ヴェルリー城を基点にしてこれらの町を観光するときは、ジャパンデスクの渡辺さんに相談をして、タクシー送迎やカーヴ見学の手配などをお願いするのが一番です。
【ブールジュ Bourges】
世界遺産・サンテティエンヌ大聖堂
Cathedrale Saint Etienne
12〜13世紀に建設されたゴシック建築の至宝
ジャック・クール宮
Palais Jacques Coeur
15世紀に活躍した豪商の館
この町の長い歴史を感じさせる旧市街
【サンセール Sancerre - シャヴィニョル Chavignol】
奥に見えるのがサンセール 周囲は一面の葡萄畑です サンセールそばのシャヴィニョル村
(ヤギのチーズでも有名)には
予約なしで試飲ができるカーヴも
【ジアン Gien】
ジアン城とロワール川 陶器美術館 美術館のブティックではリーズナブル
なジアンの食器が見つかります
パリ・ベルシー(Paris Bercy)駅から電車に乗り、ジアン(Gien)駅へ。所要時間はおよそ1時間20分、片道およそ22ジアン駅からヴェルリー城まではタクシーで40分ほどです。事前にジアン駅到着時間を渡辺さんに知らせておき、タクシーを手配しておいてもらうと安心です。
パリ・ベルシー駅:48bis boulevard de Bercy 75012 Paris
(メトロ6・14番線Bercy駅から徒歩1分ほど)


タクシー代を節約したい方には、ジアン駅からシャトー近くのオビニー(Aubigny)までバスに乗り、そこからタクシーという方法もあります。 本数は少ないですが、パリからの電車に接続しているので便利。料金は片道6.40です。ちなみにパリ・ベルシー駅からオビニーまでの電車+バスのチケットをパリで買うことも可能で、別々に購入するよりも多少割安になります。
 
Chateau de la Verrerie
ヴェルリー城

住所:18700 Oizon
tel:+33 2 48 81 51 60
fax:+33 2 48 58 21 25
Email:info@chateaudelaverrerie.com
URL:ヴェルリー城公式サイト
宿泊施設は3月〜11月の期間営業。
日本語でメールまたはFaxをすれば、ジャパンデスクの渡辺和子さんが対応してくれます。
 

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