フランス パリの観光、旅行の情報サイト、カイエ・ド・パリフランスとパリのニュースショッピングレストランホテル天気イベント情報を毎日お届け。

パリとフランスの観光、旅行、レストラン、ショッピング、ニュース、イベント、最新情報、天気 カイエ・ド・パリ - パリとフランスの毎日を綴った、宝物のようなノート
パリとフランスのニュース パリのブティック パリのレストラン プチ・ホテル・ド・パリ パリの基本−観光情報 日仏イベント ルポルタージュ パリからの旅 プレゼント
オトク情報 会員登録 私のカイエ リンク サイトマップ 掲示板でパリ情報を交換しよう! カイエ・ド・パリの正体とは ホーム

カイエ・ド・パリ 外国語版
パリの天気、服装、洋服をチェック オシャレmeteo

パリの天気を服装でチェック

白猫と三毛猫のカイエ−パリの日常こぼれ話

写真コンクール

会員登録

会員向けの様々なサービスや特典。登録無料!

3月23日から始まったパリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)で初の歌舞伎公演。長い歴史のあるこの舞台で、しかも市川團十郎、海老蔵親子をはじめ、そうそうたる役者が揃うということで、数ヶ月前から話題になっていたこの公演 の 演目は「勧進帳」「口上」「紅葉狩り」。

運良くチケットを手に入れることができたので、千秋楽を迎えた30日、ワクワクしながら行ってまいりました。(2007-04-01)

開演30分前、オペラ座に到着。オペラ・ガルニエの見学はしたことがありましたが、 ここでの観劇は生まれて初めて、しかも歌舞伎!というわけで私も、一緒に行ったフランス人の友人もちょっと興奮気味。

ぱっと見た限りでは日本人とフランス人、半々ぐらいでしょうか。男性はびしっとスーツで決めている人が、女性もなかなかドレッシーな服装が多かったので、ただでさえ 豪華なオペラ座がますます華やかな雰囲気に包まれていました。2005年トロカデロでの海老蔵襲名公演と比べると、着物 姿の女性がかなり多かったのが印象的でした。日本から来た方でしょうか、それともフランス在住の方でしょうか、みなさん美しく着こなしておられてフランス人たちの熱い視線を受けていましたよ。
 


入口ホールに飾られていた「紅葉狩り」で平維茂を演じる團十郎の写真。

 


「ここはヴェルサイユか?」と一瞬思うほど豪華絢爛。

 


着物を着たカップルの後姿を撮らせていただきました。いい雰囲気です。
 

 
プログラムの表紙。勧進帳を手にした弁慶を演じる團十郎。ステキです。

オペラ・ガルニエに三色の
幕が下りる日がくるとは。
 
シャガールの天井画は
一見の価値あり。
 
「美しい」の一言しか
出てきません。
 
とうとう劇場内へ。130ユーロのオーケストラ席を奮発したおかげで舞台が隅々まで見渡せる素晴らしい席でした。
客席はほぼ満員。赤いビロードの椅子に腰かけた観客たちは、この歴史ある劇場の内装、そしてシャガールの天井画をうっとりと眺めて開演を待ちます。歌舞伎おなじみの三色の幕(定式幕というそうです)も想像以上にしっくりきていました。

そしてとうとう幕が開きます・・・
 

大きな松の絵が正面に描かれたシンプルな装飾。舞台の手前には一段低い部分が作られており、そこを花道代わりに使うようです。さすがにオペラ・ガルニエに花道を設置することはできなかったんですね。

上演中の写真撮影はもちろん禁止されていますので、歌舞伎初心者なりに、感想をお届けしたいと思います。

最初の演目は、市川家の十八番でもある「勧進帳」。
源義経とその従者たちが源頼朝の追手を逃れて陸奥へと向かう途中、 義経を捕らえよとの命令を受けた加賀の関で関守の富樫左衛門に行く手を阻まれます。山伏の姿に変装していた義経一行は、武蔵坊弁慶の機転 と、富樫左衛門の情けで、ようやく危機を脱するという物語です。
千秋楽は團十郎が弁慶を、海老蔵が富樫左衛門を演じました。一番印象に残ったのは、関守を騙すために弁慶がニセの勧進帳を堂々と読み上げる場面。團十郎の気迫が伝わってきました。

舞台の一番上に表示されるフランス語字幕は、フランス人はもちろんのこと、歌舞伎は初心者だけどフランス語は多少わかる、という日本人にも、とてもありがたいシステム。同行したフランス人曰く、単なる翻訳文ではなく、とても詩的で美しいテキストだったとのことでした。木々や花や風などの自然についてのせりふや状況説明が、実は登場人物の心情の比喩になっていたりして、本当に奥が深いのですね。

役者さんが最初に登場する際に必ず拍手が沸き起こったり、途中でも「成田屋I」などと掛け声が飛んだりするのに、歌舞伎が初めてのフランス人は驚いていたようでした。
 


シャンパン片手に。


バルコニーにて。


オペラ大通りを見下ろす。
 

あっという間の1時間が過ぎ、20分の幕間。ロビーではシャンパン片手に感想を語り合う人々でいっぱいでした。團十郎の妻で海老蔵の母、堀越希実子さんの姿も見えました。
私のほうはずっとやってみたかったことを実現。それはバルコニーに出て、外を見下ろすこと。いつも下から見上げていたオペラ座から、今日は下界を見下ろす・・・ちょっぴり意味もない優越感にひたれました。
 

役者たちが観客に挨拶をする口上。シャイヨー宮同様に今年もフランス語で行われ、大きな拍手を受けていました。口上を行ったのは市川團十郎、市川海老蔵、市川亀治郎、市川段四郎、市川右之助、河原崎権十郎、片岡市蔵、中村梅枝、上村吉弥。それぞれに工夫した内容で飽きさせず、聞いていて面白かったです。
頑張って丸暗記したんだろうなぁ、という感じではありましたが、想像以上にわかりやすかったので驚きました。日頃から言葉をはっきりと発音することに慣れている役者さんだからでしょうか。とりわけ「R」の発音。喉の奥のほうをこするようにして出す、日本人には難しい発音ですが、皆さんとても上手にできていました。さすがプロですね。
一番なめらかだったのは亀治郎だったかな。團十郎、海老蔵もなかなかでした。その亀治郎は「『オペラ座の怪人』が好きなので、ここに来られて嬉しい。だけど、(ミュージカル同様に)シャンデリアが落ちてこないか心配です。」と言って笑いをとっていました。
全員が口を揃えていたのはやはり、オペラ・ガルニエという歴史のある場所で公演できることをたいへん光栄に思っているということ 。團十郎は「勧進帳」で表現されている「情(なさけ)」の概念はヨーロッパの「騎士道」とも共通点があるのではないかと語り、歌舞伎がユネスコの「世界無形遺産」に登録されたことで、日本だけでなくユニバーサルな芸術として認められたと思う、とも話していました。

最後には團十郎が「にらみ」を披露。「目の力で魔を追い払う のが『にらみ』ですが、風邪にも効きます」と言って 笑わせていました。
 

2回目の休憩の後、「紅葉狩り」が始まりました。ガルニエの豪華な内装にも負けないぐらい華やかな紅葉が舞台に広がります。
美しい紅葉を鑑賞しようと信濃の戸隠山を訪れた平維茂 (團十郎)とその従者たち。そこで美しい更科姫(海老蔵)と出会って酒盛りになるが、実はその姫の正体は鬼女だった・・・という物語です。
「勧進帳」がお芝居中心なら、「紅葉狩り」は踊りが中心。従者や侍女、そして更科姫が順々に踊りを披露していきます。それにしてもあんなに男前の海老蔵が、こんなに美しく、楚々としたお姫さまに・・・!歌舞伎ってすごい。
亀治郎演じる山の神様も舞台を飛び跳ねるリズム感があって良かったですが、やはりクライマックス、鬼女と平維茂の闘いには圧倒されました。絵になる親子です!
 
終演後も大きな拍手は鳴り止まず、カーテンコールが4〜5回繰り返されました。海老蔵が團十郎の手を引いて登場する微笑ましい光景も。
日本の伝統芸能である歌舞伎がパリのオペラ座で初めて公演された、その歴史的な瞬間に居合わせたことに、役者さんたちも、観客も、みんなが感動していたような気がしました。また次回のパリ公演を楽しみにしましょう!
 

ふらんすノートのバックナンバー

 
印刷用ページと印刷のプロパティが自動的に開きます

←Back

↑Top

 

パリの百貨店 ギャラリー・ラファイエット Galeries Lafayette

 

バナー広告掲載について

   
   
   
Nouvelle page 1
 
会社概要 | プライバシーについて | 免責事項 | 著作権とリンク Copyright © 2006-2008 Cahier de Paris カイエ・ド・パリ All rights reserved
 

フランス パリの観光、旅行の情報サイト、カイエ・ド・パリ。フランスとパリのニュース、ショッピング、レストラン、ホテル、天気、イベント情報を毎日お届け。