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フランスで日本文化への関心が高まっていることを肌で感じる今日このごろですが、一方で、フランス人が抱く日本のイメージはどうも古臭かったり、マンガやアニメの知識だけに偏っていたりすることも多いですよね。若い世代の職人たちが生み出す現代の工芸を通して日本の「今」の姿を海外に伝えたい、日本の良いもの、誇れるものをどんどん外に向かって発信したいという思いから、フランスを始め海外に向けて日本のハンディクラフトを販売するサイト、エクスポショップ・ジャポンを2007年2月にオープンしたのが15年ほど前からパリに暮らすChieさん。(2007-06-10)
エクスポショップ・ジャポンが取り扱うのは、次の3種類。
(1)既存の伝統技術を新しい形で発信する職人を紹介するオンラインショップ職人.com
(2)京都を拠点に活躍する職人の作品を扱うねっぴー京都の作品
(3)Chieさん自身が立ち上げたパリ・アート・デビューで扱う作品

パリ・アート・デビューは日本のクリエイターの作品について、フランスでのPR活動を代行するサービス。もちろん、同じくChieさんが運営しているウェブ・ショップ、エクスポショップ・ジャポン上での販売もできます。「私の作品はきっとフランス人にも気に入られるはずだけど、発表する方法がわからない」という職人・クリエイターさんでも、日本にいながらにして自分の作品をフランスに向けて発信できる仕組みを提供しています。パリ9区の美しいオフィスビルにあるショールームが拠点です。

京都在住のデザイナーと加工職人が和の伝統技術と独自の加工技術を融合させて創り出される和柄ジーンズmizra
  

木版和綴じノート:竹笹堂、原田裕子

手彫りオーダーメイドの竹の印鑑:
増田斎作

リング:MININAL  


エクスポショップ・ジャポンを見ていると、日本の伝統工芸は過去のものではなく、現在もクリエイティブな職人たちによってどんどん新しく生まれ変わっているんだということがよくわかります。そこに紹介されているのは、アクセサリー、ロウソク、和傘、時計、お香、陶器、文具、洋服、靴や下駄、バッグなど、日本全国の職人たちが創り出すさまざまなモノたち。伝統工芸の技術を受け継ぎながらも、枠にはまらない、新しいコンセプトが感じられるものばかりです。

フランス人には日傘(部屋のインテリアに使う人が多いらしい)やランプシェード、着物の生地を使ったジーンズなどが人気だとか。日本人の感覚とは微妙に違うので、商品セレクトがなかなか難しいですね、とChieさん。「和」の文化の評価が年々高まっているフランスで、このような活動を始めるあたり、目のつけどころがとても鋭い方ですよね!そんなChieさんの人となりを知るべく、インタビューさせていただきました。
 





  世界に一つだけの手書き子供服:細井隆之

和傘の老舗、日吉屋と照明デザイナーのコラボで生まれたミニ和傘照明  

同じく"古都里"

信楽焼の香立:神部千夏  

パリに来たきっかけを教えてください。
大学では仏語専攻で、在学中から、卒業後はフランスに行くと決めていました。ちょうど、パリ郊外に日本語教師を募集している高校があり、そこに採用されて渡仏しました。

当時フランス語は話せましたか?
恥ずかしながら、読めても会話はほとんど成り立ちませんでした。それでも授業はなんとかできたんですけど、授業以外で生徒たちに話しかけられても最初は全然意味がわからなかったですね。授業のない午前中はソルボンヌに通って語学の勉強をし、午後は自分が教える日本語の授業。それ以外の時間は、その他の科目の授業を高校生たちに混じって受けたりもしました。この生活を1年半続けて、かなり鍛えられましたね。

高校生たちは日本について、どんな反応でしたか?
そのころは日本に関する情報も今よりずっと少なくて、せいぜいマンガやアニメぐらいですよね。フランス人に日本の文化をきちんと伝えたい、という思いが生まれたのはこの時だったのかもしれません。

その後、パリでどんなお仕事を経験しましたか?
まず日本の雑誌のコーディネーター、その後、フランスの輸出業の会社で会社員をして、それから日系の広告代理店で各種イベントの企画などに携りました。その後、会社をすぱっと辞め、エステの専門学校に通い始めました。

なぜその選択を?
大げさに言えば、人生の方向転換。手に職を付けたいという思いと、もともとエステフリークで好きな分野だったこと。でも、フランスでエステティシャンになるには国家資格を取得する必要があって、勉強がとても大変でした。実技・筆記あわせて10数教科もあって、大学時代よりも勉強したな、という感じです。結局、無事に資格を取って、モンマルトルでエステのアトリエを開きました。常連の方も増えて順調だったんですが、借りていた建物の問題その他で店を閉めることになり、またふり出しに戻った、という感じですね。
それからいろいろと模索していたなかで、日本のいいものをもっとフランスに、世界に知ってほしいという思いが強くなってきたんですね。そうして、日本の文化が見直されつつあるな、というのを肌で感じ始めていた去年、日本の職人関係の方々と知り合って、とうとうエクスポショップ・ジャポンを立ち上げることになりました。

今後の展開が楽しみですね。ますますのご活躍をお祈りしています。ありがとうございました。
 
エクスポショップ・ジャポン(フランス語のウェブ・ショップ)
http://www.exposhop-japon.com/
パリ・アート・デビュー
http://www.paris-art-debut.com/

編集部より:エクスポショップ・ジャポンが発信する作品の数々を見て、日本にはこんなに良いもの、美しいものがあるんだ、才能ある職人さんたちがいるんだ、と誇らしく感じました。エクスポショップ・ジャポンは日本の「今」をフランスに伝えるサイト。カイエ・ド・パリはフランスの「今」を日本に伝えるサイト。正反対なようでいて、実は同じ方向を見ているんですよね。日本とフランスがもっともっと近くなればいいのに、という願いは同じだと思います。

友禅柄のデニムスカート:purapura
  

 

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